ご挨拶 Greetings

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第24回日本褥瘡学会 九州・沖縄地方会学術集会
会 長 野柳 俊明
社会医療法人新生会高田中央病院

2027年4月24日、大分県別府市において、第24回日本褥瘡学会九州沖縄地方会学術大会を開催する運びとなりました。日本褥瘡学会九州沖縄地方会世話人、事務局一同を代表して、皆様に心より感謝申し上げます。

私が社会医療法人新生会高田中央病院に勤務して28年が経過いたしました。当初より、地域の超高齢化社会における褥瘡患者への対応に日々取り組んでまいりました。還暦を迎えるにあたり、会長の重責を仰せつかりましたことは、何か運命的なものを感じ、謙虚に受け止め、職務に邁進してまいります。

振り返れば、私が医師として駆け出しの頃、褥瘡医療の選択肢は限られておりました。創傷用外用剤であるブクラデシン軟膏は未発売であり、イソジンシュガーも製品化されていませんでした。そのため、患者様に白砂糖をご購入いただき、ベッドサイドでイソジン液と混和する、手作り状態での処置を余儀なくされました。現在であれば、医療倫理的観点から問題視されるような状況が日常茶飯事でありました。被覆材の種類も少なく、体圧分散マットも現在ほど高機能なものではなく、エアマットは静的圧分散のものしか存在しませんでした。加えて、寝たきり独居の褥瘡患者様への定期往診を日々行っておりました。日本褥瘡学会をはじめ、関係者の皆様のご尽力により、現在の地域包括ケア、高齢化医療、褥瘡ケアの体制は大きく整備されたものと存じます。

今大会の主題を「褥瘡ケアの未来」とさせていただきました、先人たちの長年にわたる弛まぬ努力のおかげで、必ずしも理想的とは言えないものの、実効性のある褥瘡医療体制が築き上ってまいりました。
しかしながら、医療を取り巻く社会構造には、処置材の高騰、患者及び医療者の高齢化、人材不足、薬剤供給の不安定化、病院経営の収益悪化など、様々な問題が噴出しております。これらの課題にどのように対応すべきか、そして医療の未来において何を追求すべきか、一筋の光明を見出すことができれば幸いです。

皆様に大分県で有意義な時間を過ごしていただき、また日頃の疲れを別府の温泉、大分の豊かな食文化で癒していただき、明日からの褥瘡ケアに活かしていただければ幸いに存じます。

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